バッハの学校 音声講義
2022年度講座
美・神々の装い
提出されたひとつの問 ― 人は何故「美」を問うのか。
ささやかな、しかし鋭く本質を衝いた問への回答になるであろうか ― 「美」は人智を超えて「他者」なるものの、即ち「神々」が時の流れの中で装いを凝らして日々に新たなその姿を人の目に顕すものである。「美」への問は言い換えて、人は何故「神々」を探し求めるのか、ということになるであろう。
今日的視野に映る「美」の知的遺産の原点はおそらくアテナイの、ギリシア古典に存在するということになるであろう ― だが当のギリシアにあって古典は見聞の過去に属してエジプトの、オリエントの、或いはホメロスの叙事詩に描かれた口承の世界に存したと言い換えねばなるまい。
各地の私講座に参加されている方々からのリクエスト/問に応えるべく音楽の領域に立って「美」の探求を試みる小さな音声講義を開設します。
第一期のテーマ:『アテナイへの道』
教材として『ギリシア人の経験』(C.バウラ著, 水野一/土屋賢二共訳, みすず書房)を使用しますのでお持ちでない方は各自で購入されて下さい。
(記.丸山)
講義
全10回
2022年(令和4年) 7月〜11月
2023年(令和5年) 1月〜5月
各回はほぼ60分程度の音声講義を行います。