臼井雅美研究室 - 演奏の部屋 -
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チェンバロ演奏動画集
ルイ・マルシャン:組曲第1巻より メヌエット ニ短調
Louis Marchand: Menuet en ré mineur du Pièces de clavecin, Livre 1
演奏: 臼井雅美
Performance: Masami Usui
クリスチャン・フックス製作のチェンバロ(2004)
アントワープのヨハネス・リュッカースによる2段チェンバロ(1624)の復元
Harpsichord built by Christian Fuchs, Germany, 2004
after J. Ruckers, Antwerpen, 1624
演奏日時: 2017年11月1日
Date: 1st November, 2017
動画製作: 馬場隆
Movie: Takashi Baba
ジャン=アンリ・ダングルベール (ジャン=バティスト・リュリ原曲):
オペラ『愛の勝利』より アポロンの登場
Jean-Henri d'Anglebert (Transcription from Jean-Baptiste Lully): Air d'Apollon du Triomphe de l'Amour
演奏: 臼井雅美
Performance: Masami Usui
クリスチャン・フックス製作のチェンバロ(2004)
アントワープのヨハネス・リュッカースによる2段チェンバロ(1624)の復元
Harpsichord built by Christian Fuchs, Germany, 2004
after J. Ruckers, Antwerpen, 1624
演奏日時: 2017年11月1日
Date: 1st November, 2017
動画製作: 馬場隆
Movie: Takashi Baba
森のコンサート「古楽器への誘い」 より
演奏: 臼井雅美 Live performance: Masami Usui チェンバロ製作: クリスチャン・フックス Harpsichord: Christian Fuchs
ダングルベール(Jean-Henri D'Anglebert 1629ー1691)は、リュリと同時代のフランスの宮廷作曲家、クラヴサン奏者で、1689年に『クラヴサン曲集』をまとめた。その中でリュリの作品の編曲をしており、『アポロンの登場』もその一曲。オリジナルの作品にクラヴサンならではの特徴を生かした装飾音が散りばめられ、壮麗な作品に仕上げられている。
解説.臼井 (以下、楽曲解説は同様に臼井記)
演奏: 臼井雅美 Live performance: Masami Usui クラヴィコード製作: クリスチャン・フックス Clavichord: Christian Fuchs
演奏: 臼井雅美 Live performance: Masami Usui クラヴィコード製作: クリスチャン・フックス Clavichord: Christian Fuchs
モーツァルトの作品をクラヴィコードで演奏した理由は第一に、チェンバロの音域の問題が在った為である。
こちらのチェンバロは1624年のリュッカースモデルのコピーであるため、音域がGGーe3と、モーツァルトの作品を演奏するためには高音域が足りないのである。
一方、こちらのクラヴィコードは、1787年のフーベルトモデルのコピーなので、AAーf3と、ようやくソナタK545、ファンタジーd mollに間に合う音域であった。
モーツァルトの作品を演奏するためには、チェンバロにしろクラヴィコードにしろ、音域の広い楽器が必要である。
クラヴィコードは、その楽器の奏法をマスターするのは容易ではないが、チェンバロとは違い、強弱の変化が可能である。 モーツァルトの作品にみられるように、長いスケールのモティーフなどは、チェンバロで弾くよりも繊細さが伝わりやすくなると言える。
演奏: 臼井雅美 Live performance: Masami Usui チェンバロ製作: クリスチャン・フックス Harpsichord: Christian Fuchs
フランソワ・クープランの『クラヴサン曲集』第3巻に収められたこの愉快な曲は、2段鍵盤のチェンバロでなければ演奏が不可能である。 何故なら、右手と左手が同時に音を幾つも弾くように作曲されているからである。
この曲の形式は、当時好まれたロンド形式である。
ギャラリーコンサート「チェンバロとクラヴィコードの夕べ」 より
演奏: 臼井雅美 Live performance: Masami Usui チェンバロ製作: クリスチャン・フックス Harpsichord: Christian Fuchs
エリザベス一世の王室礼拝堂オルガニストであったバードは、パヴァーヌやガリアルダ、コラント(コレンテ)などの舞曲も数多く残している。
16世紀半ばに、トワノ・アルボー(Thoinot Arbeau)によってこの『遊びとバレエの形式(en forme de jeu et de ballet)』と記録を遡ることができる このコレンテの舞曲は、3拍子のリズムを持ち、2部構成で、それぞれの部分の末尾の形が同じである。
バードや他の同時代のイギリスのヴァージナル曲の作曲家らの曲を集めた「フィッツ・ウィリアム ヴァージナルブック」の中のコレンテは、全てこの同じ構造を持っている。
演奏: 臼井雅美 Live performance: Masami Usui チェンバロ製作: クリスチャン・フックス Harpsichord with lute-stop: Christian Fuchs
チェンバロに付いているリュートストップによって演奏された。
ストップに付いている皮で、チェンバロの弦を押さえているので、リュートのような響きになる。柔らかい印象の曲の時に、好んで使用される。